Gute Reise!

社会学やら哲学やらソーシャル起業などを
ドイツの大学で学んだ日々は
心躍るようなものではなかったにせよ、
その時間があったからこそ、
自分のどこかに眠っていた微かでも確かなものに
じわじわと熾った想いだったのではなかろうか。
もう消しようのないかがり火に灯されて
確かな信念となって姿を現したのだろう。
息子は進む路を変えると高らかに宣言した。
「自分がどうありたいか」だけを羅針盤として
初心という名の燃料を満載にして
夢という名の帆を広げて
晴れやかに船を漕ぎ出す。
自ら選んだ船出、結果へのこだわりは手放して
行けるところまで行けば、
自信と経験を両手に抱えて
違った光景を見ることができるはずだ。
そこでまた次の航路を探すがいい。
Gute Reise! 好い旅を!
<往来の難しい時節ではありますが、
欧州生活を希望される方やご興味のある方、
訪ねていらっしゃる方、在欧30年になる私で
お役に立てることがあれば、お知らせください>