楽園

「何観たい？」

「ニモ！」

幼少期の次男は
来る日も来る日もこの映画を観て
それでも飽きるということがなかった

無限に広がる空想の中で
海と魚をとりまく眩い世界を
泳ぎ回っていたのだ

やがて
母親の背を頭ひとつ分ぬかし

もはや地球上に残された
サンゴたちの最後の楽園に
ぽっかり浮かぶ孤島で
浅葱色に輝く海で

100歳を超えるという海ガメにも
体長5メートルに及ぶエイにも
あんのんとしたサメにも出会った

遠くで呼ぶクジラの声も聞いた

そして
素潜りしていた次男を
すっぽり包みこむものたちに
何かをことづかったらしい

「僕は海を守りたい」

そうつぶやいた若者の
ともしびが静かに熾り続けるよう

サンゴも海洋動物たちも
楽園に抱かれ守られてゆけるよう

私は祈りを捧げる

<いつか独り立ちする朝のために　ミューズリー>（グラノーラ）

材料：オートミール 300g
オリーブオイル　80～100cc
アガベシロップまたはハチミツ 100g～200g（お好みで）
ナッツの粗みじん（写真はアーモンド・カシューナッツ・クルミ）
カボチャの種、亜麻の実等50～100g
小麦粉 50～80g（省略可）
卵の白味 1個分（ごろごろ感ができる・省略可）
シナモン　小さじ1/2（省略可）
仕上げにお好みで　干レーズン、ドライフルーツ、チョコレートなど