大空から見渡す

えええっ!

まったく度肝をぬかれた

クレッシュ(託児所)の保母さんが
床に落としたおしゃぶりを
生後3か月の長男の口に押し戻したのだった
何ごともなかったかのように
にこやかに

インターネットが普及する前のこと
海外で初めての子育てで
母が日本から送ってくれた育児書をむさぼるように読み
口にするものは全て煮沸消毒していたころのことだ

汲々と足元だけを見ていた私にとっては
一気に空中へ投げ飛ばされるような
荒治療だった

ところが

空中から見てみれば
足元のあった場所が遠く霞んでいた

それからは
隣の子とおしゃぶりを交換し合っても
体中どろんこまみれになっても
菌たちと地球で共存する力を培っているのだと
受け容れられるようになった

私自身もらくになったのだ

 

おとなになった息子たち
たまには足元でうずくまってもいいけれど
大空から見渡して行くがいい

大雨に打たれても
台風に見舞われても
きっとまた晴れ間がでる

間違いなんてない
方向を変えたっていい
自分の信じる道を進むがいい

 

 

<免疫について思うこと>

子どもの頃からアトピー性皮膚炎の体質で
悪化したり回復したりを繰り返してきました。
更年期を迎える頃に激化し
特に顔面に症状が酷く出ました。
隠すこともできず生活の質は劇的に下がり
藁をもつかむ思いでいろいろと試し
その頃に出会った「望診」を学んでいます。

古代中国で生まれ日本に渡って根付いた望診、
身体に表れるサインから不調を読み解くものですが
実に奥が深く、また自分を知ることにもつながります。

あらためて学んだ免疫、
自律神経と白血球が担う機能ですが
何ごともバランスが肝要、
現代人のようにストレスが多いと
交感神経優位となりイライラしがちです。

その上コロナ禍にあってマスク着用により
恒常的に呼吸が浅くなって悪循環です。

副交感神経の働きを促すためにも
深呼吸を心がけたり、ゆっくりお風呂に入ったり。

さらには 「心の余裕をもつ」 というのは
慌ただしい毎日にあって
盲点になりやすいのではないでしょうか。

不安に駆られたり心配ばかりしていると免疫力が落ち
ウィルスと戦う力も削がれてしまいます。

自分の足元をしっかり固める一方で
「置かれた環境を悠然と俯瞰する」

すると
ふっと肩の力が抜ける自分を感じられると思います。

投稿者プロフィール

白乃ちえこ
白乃ちえこ
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