携えてゆくもの

クリスマスから遡って4週間前から
リースにあしらわれたろうそくに火を点して過ごす
「待降節」の季節
ともしびを眺めていると、ふと
通っていたプロテスタント系中学高校での
クリスマス礼拝の様子が
ありありと瞼に浮かびました。
講堂に会したときの厳かな空気や
全生徒が手にしたろうそくのゆらめき
讃美歌を口ずさむときの晴れやかさ。
意識の底に眠っていた何十年も前の記憶は
紐づいていたともしびに導かれて
やおら目を覚ましたのでしょうか。
もしもあの追憶が
心の芯を暖かく灯し続けてくれていたのなら
これからの道中は
美しく、快く、優しく、温もりに満ちたものばかりを
携えてゆきたいと思います。
<往来の難しい時節ではありますが、
欧州生活を希望される方やご興味のある方、
訪ねていらっしゃる方、在欧30年になる私で
お役に立てることがあれば、お知らせください>