満月

卵の黄身のようにぽってりと
濃厚な輝きを湛える満月には

なぜだろう
心がざわつく

我が身を大宇宙に委ねられたら
八百万の神に任せられたら
どんなに心地好いのだろう

みなもに映るあの輝く月は
そんな想いを引き出して
黙って見つめている

地球上の万物の
痛みや闘いを、
慶びや幸せを、
すべてを
見守っている

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白乃ちえこ
白乃ちえこ
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