愛するアペリティーヴォ

おいしいものを頂くのは幸せな気持ちになるものですが
これは！
と思わずうなった品に出会いました。

グリルしたパンにニンニクをこすりつけて
トマトのみじん切りとオリーブオイル、塩をあしらう
イタリア生まれのBruschetta、
シンプルなだけに素材が命です。

我流レシピで愉しんできましたが
今回見つけた品はひと味違います。

乾燥させた材料と塩が
予めいい塩梅に混ざっていて
ぬるま湯で5分ほどふやかしてから
オリーブオイルを和えて
パンにのせて頂きます。

オレガノやバジリコの芳香と
辛味を感じるほど入ったガーリック
遠慮しながらも存在感を示す海塩が
トマトの甘味と酸味をひきたてます。

いやが上にも赤ワインを嗜みたくなり
口に含んだ時Bruschettaの香りが鼻腔から抜け
一方赤ワインの渋みがじんわりと舌にしみいります。

もうその組み合わせといったら。

ほんのひと口のつもりがもう少し・・・と重なって
ついにはもうそれだけで幸せ感いっぱい
ついでにお腹もいっぱい。
家族の食事がなければきっと
これが自分の夕食となっていたでしょう。

いちにちの仕事が終わり
ワインやビールに合う軽いおつまみと共に
おしゃべりを愉しむという
イタリア発祥のアペリティーヴォ、
なんと心躍る習慣でしょうか。